心に響く名曲コンサート
            〜想い出の歌 懐かしの唄を今に〜

日 時 平成15年12月7日(日)開場 正午 開演 午後1時
会 場 秋田県民会館 
入場料 2000円 (秋田市内プレイガイドにて発売)

歌 浅野弘子 安保彰男 池田朝夫 石塚荘司 伊藤要 
  岩谷静子 音羽友巳 加藤陽子 草 祐毅 工藤雄一
  後藤正次 小林妙子 小林忠彦 嵯峨恒雄 沢田石文三
   鈴木勝子 高瀬ちせ 高橋啓子 高橋昭一 武田栄子
  真坂善栄 三浦洋一 水沢隆  矢田正康 土崎宏人     
合唱 秋田女声合唱団 コール・カペラ コール・エンジョイ
編曲 佐々木久美子 
演奏 秋田シンフォニック・オーケストラ 
指揮 工藤雄一  小林清人  酒井實
主催 心に響く名曲コンサート実行委員会
 (秋田市中通4−3−23 電話 018-831-2363)
後援 秋田県教育委員会 秋田市教育委員会 秋田魁
   新報社 朝日新聞社秋田支局 毎日新聞社秋田支局 
   読売新聞社秋田支局 産経新聞社秋田支局 
   日本経済新聞社秋田支局 河北新報社秋田総局 
   NHK秋田放送局 ABS秋田放送 AKT秋田テレビ 
   秋田朝日放送 秋田FM放送 秋田コミュニティ放送

  ※ チケットは秋田市内 プレイガイド 又は事務局にてお求めください。 E-mail michio@donpu.net


               心に響く名曲コンサート開催要領

主 旨  美しい日本語を使った美しいメロディの歌、人間の純粋な心情を豊かに表現した唄を歌い
      継ぐことにより、日本の芸術文化の向上に寄与する。
主 催  心に響く名曲コンサート実行委員会
後 援  秋田県教育委員会 秋田市教育委員会 秋田市文化団体連盟 秋田魁新報社 
     朝日新聞社秋田支局、毎日新聞社秋田支局 読売新聞社秋田支局 
     産経新聞社秋田支局 日本経済新聞社秋田支局 河北新報社秋田総局 
     NHK秋田放送局 ABS秋田放送 AKT秋田テレビ AAB秋田朝日放送 
     秋田FM放送 秋田コミュニティ放送 (申請中)
日 時 平成15年12月7日(日)開場午後1時 開演・午後2時 
会 場 秋田県民会館 
内 容 心に響く名曲コンサート 〜想いでの歌・懐かしの唄を今に〜
     1 オープニング 今週の明星   演奏 秋田シンフォニック・オーケストラ
                     指揮 工藤雄一
     2 合    唱  浜辺の歌 赤とんぼ 里の秋 出船 花 夏の思い出 椰子の実
               荒城の月 雪の降る町を 
                   合唱団体 秋田女声合唱団 コール・カペラ コール・エンジョイ
    3 全員斉唱   青い山脈 山小屋の灯
    4 歌   唱    憧れのハワイ航路 あざみの歌 裏町人生 踊子 影を慕いて
               君恋し 黒百合の歌 ここに幸あり 古城
                リンゴの歌 さくら貝の歌 上海帰りのリル
                新雪 誰か故郷を想わざる
                津軽のふるさと 長崎の鐘 星の流れに 
               名月赤城山 湯島の白梅 別れの一本杉 白い花の咲く頃 
               湯の町エレジー  水色のワルツ イヨマンテの夜 (順不同)
    5 エンディング  ふるさと


              心に響く名曲コンサート実行委員会 組織図       
                                                   2003年6月

  実行委員長 工藤 雄一
  副委員長 高橋 昭一
  事務局長 佐々木嶺松
  事務局次長 千葉英男 (会議通知、会議資料、 会議記録他)     
  事務局 
    〒010-0001
       秋田市中通4-3-23   大正琴「花かげ会」内
          TEL/FAX 018-831-2363  
  会計担当  後藤正次 (会計事務、会計報告) 
  歌唱担当  西田清美 (歌手、楽譜、キー、カラオケテープ等の管理)
  合唱担当  船木孝子 (合唱団、練習計画、その他)
  演奏担当  工藤雄一 (オーケストラ関係、配置計画、楽譜管理、練習計画他)
  広報担当  佐々木三知夫 (プログラム、入場券、ポスター、チラシ、広告、アンケート) 
  音響照明担当  池田朝夫 (音響、照明、舞台デザイン等一式、外注業者対応、記録) 
  舞台進行担当 矢田正康  (司会者、会場への諸連絡、出演者への連絡)
  会場担当  鎌田和子 (受付、接待、会場案内、招待者席、駐車計画)
 ふるさと呑風便   03.12   NO,176 


  心に響いた名曲コンサート

 秋田県民会館。十二月7日の朝九時。寒いが雪にならず日が照ってきた。心に響く名曲コンサートが始まる。開場は十二時だが、自転車で新屋からきたというお年寄りが長靴姿でやってきた。

 2年前。秋田の生んだ歌手で作詞家の伊藤要さんの新年会がイヤタカで開かれていた。
 会場の同じテーブルに大正琴の佐々木嶺松先生がおられた。「何とか秋田の歌手で紅白歌合戦のようなコンサートをやりたいんです」といわれた。それは面白い、お役に立てればと答えた。
 新年になって、実行委員会に呼ばれ、紅白歌合戦ではなく、懐メロや叙情歌を秋田の歌手が歌うコンサートにしたいということであった。名曲は心に響く、響くとは故郷の音と書くといって、コンサートの名称を「心に響く名曲コンサート」と提案して採用された。
 主旨が大切である。
「美しい日本語を使った美しいメロディの歌、人間の純粋な心情を豊かに表現した唄を歌い継ぐことにより、日本の芸術文化の向上に寄与する」とした。
 実行委員長に工藤雄一先生、事務局長には佐々木嶺松先生。私は広報担当だった。
 夏。コンサートの曲目、歌い手も決まった。合唱の部は叙情歌、浜辺の歌、赤とんぼ他、最後に「ふるさと」。歌唱の部には「今週の明星」で始まり、長崎の鐘からイヨマンテの夜まで30曲。 シベリア抑留時代の「煙草のけむり」をCD化された、小林工業の小林忠彦会長には灰田勝彦の「新雪」を歌って貰うことに決定。
 小林会長は最初、謙遜された。「編曲が佐々木久美子先生だから大丈夫ですよ」というと、喜んで、本荘市のスナック千で何度も新雪を練習されていた。
 お盆過ぎに入院されたと聞き、内藤病院にお見舞い。「腰痛がひどくて起きられないが、何とか十二月まで直って県民会館で歌いたい」といわれた。 
 無念。間に合わなかった。
 十一月2日。秋田県経済界の重鎮は斎藤憲三と東海林太郎が待つあの世に旅立たれてしまった。
 十二月最後の実行委員会。久美子先生。「新雪」を伴奏する時、小林会長の写真をピアノの上に置いて弾くという。私は思わず拍手。

 開場二時間前。県民会館の前にはもう行列が出来ていた。私は裏方の本部詰め。ボランティアの鈴木勝(まさる)君が外へ出て、行列に何か渡している。ホカロンだった。自腹で用意していたのだ。 入り口でプログラムにチラシを入れ終わってすぐ、会館の中に入ってもらった。
 開演前。扉の前で待つ観客に実行委員の鎌田和子先生からレクレーション体操を披露してもらう。

 始まった。当日券だけで九〇枚。一八〇〇人の超満員となった。
「新雪」の始まる前、そっと舞台の袖の行って、ピアノの上の見る。確かに小林会長の写真が小さな額に入って飾られていた。この一月、本荘市での「煙草のけむり」の発表会後、ホテルアイリスで伴奏の仲間と一緒に撮った写真だった。
 そこへ、「ここで花束贈呈があります」とアナウンスされた。 「新雪。この歌は最初、小林忠彦さんが歌われる予定でした。しかし残念ながら、小林さんは先月、憧れていた国民的歌手・東海林太郎先生のすむあの世に旅立たれてしまいました。小林さんは昨年秋、シベリア抑留時代につくった「煙草のけむり」のCDをだされ、念願の歌手への仲間入りをされました。その編曲をされたのが、この『心に響く名曲コンサート』のすべてを編曲された、ピアノの佐々木久美子さんです。佐々木さんは小林会長の遺影をピアノの上に置いて伴奏されます。そのまごころが響き、息子さんである小林工業の小林憲一郎社長が花束を持って駆けつけてこられました」

コンサートは「ふるさと」の大合唱で終わった。
本部詰めの部屋で久美子先生が私にいわれた。
「新雪を弾いてて、涙で楽譜が見えなくなりました」