楠木北限の話です。
楠の北限は茨城県とあります。元々南国の木で、佐賀県と熊本県の木に指定されています。
昭和63年、秋田戊辰之役で戦死した佐賀藩士の慰霊碑が葉隠墓苑として秋田市新屋に建立され、その際に佐賀県から取り寄せた楠の苗木を植えましたが、残念ながら根付きませんでした。
そこで、秋田市の南にある大内町役場中庭にある楠正行公のお墓の前に佐賀県の楠を植えました。10年たった今は大きく育ち、楠公をお護りしています。(写真1)
ところが、20年前に植えられた楠が立派に育っていました。
葉隠墓苑に近い秋田市新屋の佐藤忠男先生(秋田県ラグビー協会副会長)宅の庭には、5b程に成長した楠の木があります。佐藤先生が20年前の宮崎国体の参加記念に頂き、冬の間は雪囲いをして育ててこられた。
この楠が現在、北限の楠木であります。
楠正家公のお墓(秋田県大内町)
佐藤忠男先生宅の楠(秋田市新屋)